Prologue...


「よぉ、ツナおはよう!」

背後からポンと背中を叩かれ、振り返るとそこには満面の笑みの山本の顔があった。

「山本!おはよ!」
「あれ?獄寺いねぇ〜の?」

いつもツナの右側にぴったりくっついて登校しているはずの獄寺の姿が見当たらず、不審に思って聞いてみる。

「あ、うん。今日はまだ見かけてないよ?」
「そっか…」

同じ歩調で歩いてた山本が急に立ち止まり、あわてて振り返ると、山本は何か考え込んでいるような顔つきをしていた。

「わりぃ、忘れ物したから、先にいっててな」

そういい捨てると、元来た道を走り去っていった。




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